個人も組織も弱みに目をつけては競争に勝てません。努力の仕方にも、その目のつけ方で大いに成功する努力もあれば、いかに努力をしてもあまり成果の出ない努力があります。その一つは「原則に沿った努力」と「原則にそっていない努力」の差。
例えば誰を先生に選ぶかという問題。仕事の正しい手順や判断基準、あるいは人間関係の正しいあり方(道理)を教えてくれる人に学べば力は確実につきます。しかし誤った仕事の仕方や判断基準を教え込まれると一次的には成果が出ることはあっても信用されないため長期的な成果や成長は絶対に望めません。
同じように「自己啓発や指導の仕方」にも原則があります。それは「弱みに目をつけ」改善を試みるか、それとも「強みに目を向け」努力を集中するか、という大切な判断の基準。松下幸之助、森信三、ドラッカー、マズローと言った偉人の教えはいずれも『長所に目をつけよ』です。
その理由は平均以下の能力を一流にする努力と「現時点ですでに他人より勝っている」、という一流の能力(長所)を超一流にする努力とでは、圧倒的に後者が効率的であるという努力の原則があるからです。
すでに勝っている能力は「好き」または「努力が苦痛にならない」能力要素です。劣っていることはその逆です。好きこそものの上手なれという諺の通り。また仕事も超一流の方がはるかに社会的に価値が高いのは言うまでもありません。
但しこの説にも前提があります。この長所主義は個人や組織の『能力面(スキル)』についての話です。人には「能力の長短所」と共に『性格面の長短所』があります。長所主義がいかに大切であっても、後者の性格面の短所は見逃すことはできません。悪い性格、悪い癖は何をおいても改めるよう教育指導しなければ、社会の共同生活は成立ちません。
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