GE元社長のジャックウェルチは、間違いなく21世紀後半の世界的に優れた経営者の一人でした。そのウェルチが自分の後継者を3人の副社長の中から選びましたが、その時の評価の基準が次の3項目でした。
@人間性「性格」
A仕事力「実績」
B指導力「教育」「ヤル気」
@の「性格」は、その人が生まれ持った先天的な要素としての人間性(人柄)重視したものです。具体的には「明るさ」や「真面目さ」等です。性格は一般的に教育が困難です。しかし人間性に大きく左右するその人の「品性」や、基本的な考え方である「価値観」は後天的な教育で育まれます。
ここで大事なことはこの「明るさ」と「真面目さ」と「価値観」。
性格面の「明るさ」は人をまとめ、人を惹きつるための絶対条件です。また「真面目さ」は、人の上に立つ者の基本態度。部下は上を見て学び育つのです。何としてもよい手本でなければなりません。
3つ目の「価値観」ですが、もとより組織は価値観をベースにまとめるのが原則です。従って後継者が価値観の異なる人を選べば、今まで蓄積された組織文化や風土や基本政策が大混乱します。従ってジャックウェルチがこの「性格」を選択の第一条件としたのは人選の原則的なことです。
Aの「実績」について大事なことは「どのようにして高い実績をあげたか・・・」ということ。大局的な問題やテーマの発見力、科学的な仕事の仕方、プロセス面での創意工夫、またヤル気を鼓舞する優れた対人能力・・・、というマネジメントに関するスキルを観なければなりません。この優れた仕事の仕方や対人能力がBの「指導力」につながるのは言うまでもありません。
ところで上記の3項目の中に「すぐれた能力」という表現がないことは注目すべきことです。これは、いかに技術力や専門能力が優れていても「性格」がよくない者は選択してはならないと言うことです。組織のトップに最も必要なのは人柄や品性(徳性)という人間性(人間の本質)が第一条件であると言う事です。
【リーダーシップの最新記事】


